2017.7.8(土)現代班・共同研究会「運動としての大衆文化」①開催

【日程】 H29年7月 8日(土) 共同研究会「運動としての大衆文化」

13:30 開始

【会場】 国際日本文化研究センター 第1共同研究室
【対象者】 研究者・専門分野関係者
【備考】 お問合先:大衆文化プロジェクト推進室

taishu_staff*nichibun.ac.jp

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現代班研究会①レポート

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研究代表者 大塚 英志
開催期間 平成28年12月9日(金)~平成28年12月10日(土)
開催場所 国際日本文化研究センター  第2共同研究室
内容

成果

 発表概要と成果は以下の通りである。

初日はラープと呼ばれるロールプレイングゲーム(RPG)を用いて、「他者の経験」を学ぶワークショップの研究とワークショップの構築を行うビョーン氏の発表を中心に行った。日本には定義していないラープという実演型RPGの存在とそれが研究対象となり、更に教育への応用がなされていうという紹介と同氏の実践報告がなされた。

 「引きこもり」の体験を第3者に共有させて、「他者を理解」する契機とする実践は、「引きこもり」へのレイシズム的色彩の強いアカデミアの「引きこもり研究」に対する根源的な批判であった。

 大塚はオブザーバー参加した高校の教員である櫻木千恵の協力で約2000例の実践を行ってきた「自分の姿を書き込む絵本」ワークショップに於ける、テロ後のパリのイスラム系の子供を対象とした実践の報告をした。

 研究に留まらず、教材の開発と実践による社会還元という現代班の基本方針の一つを確認した。

 10日はミュシャ財団キュレーター佐古氏によるあるフォンス・ミュシャの全体像と少女まんが及び北米サイケデリックアートにもたらした影響についてレクチャーを受けた。ミュシャはファインアートや美術研究からは軽んじられてきたが,ミュシャ登場に於ける社会運動的な背景や、写真史、映画史、科学、オカルティズムといった多様な文脈の中でその表現を解き明かすことで「脱領域的」から「国際的」な大衆文化研究にミュシャがいかにふさわしいか、強烈な印象を残した。文化の領域、分野を超えた多様で相互的な影響関係を考える上で一つのモデルケースとなり得るだろう。

 大塚からは明治期のミュシャ及びアール・ヌーボーの影響を受けて描かれた文芸誌の表紙、約200点の現物の資料の紹介がなされ、一次資料の共有体制について提案があった。

「ゲーム」と「ミュシャ」という脈絡もなく「新しさ」も一見感じないテーマを敢えて選択し、新しい視点や研究の広がりを若い世代が中心である参加者に示すことに成功した。若手クリエイター、高校教員、海外からのオブザーバー参加もあった。

出席者

 

【ゲストスピーカー】

Bjoern-Ole KAMM 京都大学大学院文学研究科
佐藤智子 ミュシャ財団

【出席者】

宣政佑 出版企画会社コミックポップ     /漫画コラムニスト
藤岡洋 東京大学東洋文化研究所
山本忠宏 神戸芸術工科大学先端芸術学部
團康晃 東京大学大学院学際情報学府
上原功一 web映像作家
松井広志 愛知淑徳大学創造表現学部
嵯峨景子 明治学院大学
内田力 東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻
佐野明子 桃山学院大学国際教養学部
鶴見太郎 早稲田大学大学院文学研究科
野口克洋 フリーランス
中矢誠 株式会社アキュトラス
上嶋侑 フリーランス
近藤和都 東京大学大学院学際情報学府
執行地平 東京大学大学院学際情報学府 
藤嶋陽子 東京大学大学院学際情報学府 

【オブザーバー】

2016/12/9  
蔡 錦隹 (サイ チンチア) 東華印刷局
櫻木 千恵 県立神戸鈴蘭台高校
2016/12/10  
蔡 錦隹 (サイ チンチア) 東華印刷局
西尾 知 神戸芸術工科大学
本多 マークアントニー  
大地 亜希子 思文閣出版
ロナルド・スチュワード 県立広島大学

 

出席者     9日 14名参加 (内 海外招聘者1名)

        10日 15名参加(内 海外招聘者1名)

オブザーバー  9日 2名 

10日 5名

 

 

 

 

2016.10.12-13 キックオフミーティング開催のおしらせ

機関拠点型機関研究プロジェクト
「大衆文化の通時的・国際的研究による新しい日本像の創出」
キックオフ・ミーティング
於:国際日本文化研究センター 第1共同研究室

10月12日(水)

Time table 報告者 タイトル(報告内容)
10:30~10:45 挨拶・趣旨説明  小松所長(日文研所長)
第1セッション 司会:荒木 浩
10:45~11:45 楊暁捷(カルガリー大学教授) 物語る絵とその変容–絵巻の射程–
11:45~12:05 コメント/古代・中世班についての説明
コメンテーター:荒木浩(日文研教授)
12:05~13:15 ランチタイム
13:15~13:25 大塚英志(日文研教授) 絵巻など伝統文化とまんが・アニメを結びつける議論の問題点について
13:25~14:10 山本忠宏(神戸芸術工科大学助教) 絵巻まんが家の教育実践、スクロール型webコミック開発の報告
14:10~14:30 山路亮輔(webアニメーター) webにおけるまんが表現の最適化実験-横スクロールから3Dコミックまで
14:30~14:40 コメント
コメンテーター:宣政佑(出版企画会社コミックポップ・エンターテイメント代表)
14:40~15:10 ディスカッション
ディスカサント:山本陽子(明星大学教授)
15:10~15:40 休憩
第2セッション 司会:大塚 英志
15:40~15:55 現代班の方針についてプレゼンテーション 説明者:大塚英志(日文研教授)
15:55~16:25 浅野龍哉(北京外国語大学日本人教師/漫画家) 中国におけるまんが教育の報告-日本まんがの方法で何が普遍化できるのか
16:25~16:45 コメント
コメンテーター:秦剛(北京外国語大学教授)
16:45~17:15 ディスカッション
17:15~17:30 デモンストレーション
「物語論を応用した通信制高校課外授業用e-ラーニング教材」
「怪談自動生成人工知能kataribe」
説明者:大塚英志(日文研教授)
18:00~ レセプション(レストラン赤おに)

10月13日(木)

Time table 報告者 タイトル(報告内容)
第3セッション    司会:小松 和彦
10:00~10:40 三宅俊夫(ヴェネツィア カ・フォスカリ大学准教授)  ソトからみた日本の大衆文化―妖怪を中心にー
10:40~11:20 今井秀和(日文研機関研究員)  近世の海外知識と海の妖怪
11:20~12:00 コメント
コメンテーター:朴銓烈(中央大学校名誉教授) / 永原 順子(高知工業高等専門学校准教授) / マーク オンブレロ(関西大学特別任用准教授) / 香川 雅信(兵庫県立歴史博物館主査/学芸員) / 近藤 瑞木(首都大学東京大学院准教授) / 安井 眞奈美(天理大学教授)
12:00~13:00 ランチタイム
第4セッション    司会:細川 周平
13:00~14:20 永原宣(マサチューセッツ工科大学准教授) メディアミックスとしての東京行進曲と流行歌論争
周東美材(東京大学特任助教) 少女歌手の産業化――童謡を事例として
コメント/近代班についての説明
コメンテーター:細川周平(日文研教授)
14:20~15:20 桝井省志(映画プロデューサー/東京芸術大学教授)
北浦寛之(日文研)
映画プロデューサーの視点からの映画業界と大学での教育
15:20~15:40 ディスカッション
15:40~16:00 休憩
16:00~18:00 全体討論 司会:稲賀 繁美(日文研教授)